アメリカってなんか憧れがありませんか?!自然が豊かで雄大で、家も広くて気兼ねすることなくゆったり暮らせそうな感じがします。
特に移住する計画も明確な夢も何もありませんが、ただでアメリカに永住できるグリーンカードの抽選に応募しようとしたら、なんと、、3日遅れでした。ガーン!ガックシ、、
まぁでも差し迫って必要なわけではないので、2018年に応募しようかなと思って調べてみると、2018年に抽選があるのかもわからないとのことです。
というか、2017年も抽選があるかきわどいラインだったみたいです。
というのも、2014年1月にアメリカ議会にてグリーンカード抽選プログラムの廃止法案が審議があり、可決されました。なので、現在のグリーンカード抽選プログラムがいつ打ち切りなってもおかしくない状況です。
個人的には、割当てられていた分の永住ビザは、高学歴の留学生向けに発行する法案が、アメリカ下院で可決され、上院で審議待ちということなので、これ次第ではないかと勝手に思っています。
2018年に抽選があるかどうかわかりませんが、来年も期待してグリーンカード抽選に関して、ご説明します!
目次
グリーンカードとは?って何?
改めてグリーンカードとは、アメリカで永住できる移住ビザのことです。移民ビザとして発行されるカードが緑のためこう呼ばれています。このグリーンカードを取得する方法は3つあります。
- アメリカ人(アメリカ国籍の人)と結婚して申請する
- アメリカの企業で働いて申請する
- 抽選で選ばれるグリーンカードプログラム(DVプログラム)に応募する
1つ目と2つ目は、わかりますよね。もっと厳しいですが、日本でも同じよう感じで永住権が与えられます。3つ目が応募しようとしたものです。応募条件・資格はもちろんありますが、こんなにハードルが低くて、永住権が獲得できる制度は日本にはありません。個人的には、少子化のことも考えると移民を受け入れるようなこういった制度をもっと取り入れるべきだと思っています。日本は保守的すぎで、アメリカが発展してきた自由で移民の国でもある柔軟性のある象徴的な政策だと思んですよね。
まぁちょっと話はずれましたが、グリーンカード抽選プログラム(正確には、「移民多様化ビザ抽選プログラム」というみたいです)は、アメリカへの移民の率が低かった国々の人々を対象に年間で5万件の永住ビザが発行されるプログラムのことです。
コンピューターがランダムに抽選して選出しますが、6つの地域にカテゴリー分けされ、移民率の低い順で選出の数が多く配分されます。また、過去5年間に5万人以上の移民を送った国は除外されます。日本は大丈夫です。各地域1つの国で上限を7%未満として年間配分されます。つまり、条件が重なれば、日本では抽選で最大約3000人がグリーンカードを取得できます。
多いような少ないような感じですが、労力も少なく、無料で応募できるので、ありがたいことです。
グリーンカード取得による具体的なメリット
旅行して気に入れば、滞在期間を気にしないで、そのまま住むこともできますし、アメリカで何かをしようとするときには大きなメリットがあります。具体的にはこういった感じです。
- アメリカで起業などが自由にできる
- アメリカへの留学・就職・旅行でも留学ビザ・就労ビザ・ESTAなどの手続きが不要になる
- アメリカでの各種社会保障・公共サービスを受けることができる
- グリーンカードを取得後5年経過すると、アメリカ市民権を取得できる
- 家族がグリーンカードを取得すれば、他の家族にも取得する可能性がある
ビザ申請などの手続きがなくなるのは、本当に手間がなくなり、助かります。
何よりアメリカで留学や起業をする人にとっては手続きにかかる費用がぐっと抑えられて経済的にかなり楽になります。具体的にアメリカで起業しようとした場合、家が買えるくらいのお金が必要になりますが、グリーンカードがあればそれがなくなります。留学にしても、学費が抑えられ、アルバイトも可能になります。
グリーンカード抽選に応募できる条件
応募条件は主に2つです。非常にハードルが低いので、多くの方が応募資格を満たします。
① 応募対象国で出生している
これはどういうことかというと、応募できる国で生まれているかどうかということです。前に書いたように過去5年間に5万人以上の移民を送った国は、除外され配分がないので、グリーンカード抽選プログラムに応募できません。
2017年の応募では、身近なところで言えば、中国(本土で生まれた場合、香港・台湾などは別です。)や韓国などです。韓国は10万弱の人がアメリカ移民となっています。関係ありませんが、5万強の人が日本に移住しています。韓国の人が移住する1位と2位です。意外な気もしますね。
とかく日本は大丈夫なので、日本で生まれていれば応募できます。
また、生まれた場所が大事(出生地主義)なので、国籍は関係ありません。過去5年間に5万人以上の移民を送った国の国籍の人でも応募対象国で生まれていれば、問題ありません。韓国国籍の人でも、日本で生まれていれば、応募できます。
その他に、応募対象外の国で生まれた人でも、こういった場合には応募できます。
- 配偶者が応募対象国で生まれている
- 両親が応募対象国で生まれている
海外赴任中に生まれている人もいますからね。ほんと柔軟ですよね。
② 高卒以上の学歴である
これは、そのままで高卒以上の学歴があれば問題ありません。卒業とあるので、高等学校卒業程度認定試験(旧大検)合格者は、応募資格を満たしません。
また、学歴が満たない場合でも職業経験によって申請が可能になる場合があります。
「少なくとも2年間の研修か実務経験を必要とする職業 「米国労働省の定める基準に準ずる」に過去5年以内に2年以上従事」していれば、 申請が可能です。
さらに詳しい対象の職業がどういったものかなど知りたい方は、O*NET OnLine(英文)をご確認ください。
グリーンカード応募の仕方とその後の流れ
グリーンカード応募にあたり、準備するものや応募の流れを説明します。準備するものは、これが規定を満たしていなくてエントリーできなくなることがあるので、特に注意が必要です。
準備するもの
応募にあたり必要なものは、これです。
- Eメールアドレス
- 規定に則った応募者本人の証明写真
※現存する配偶者や21歳未満の未婚の子どもがいる場合は、該当者すべての写真含む
Eメールは、当選後に直接やり取りができるために必要です。
次に証明写真ですが、これが細かな条件が多くなかなか厄介です。構成・技術仕様がそれぞれ詳細に決まっています。以下の内容の写真を準備してください。
構成の仕様条件
デジタル画像で次の構成仕様で作成されていなければなりません。
- 600×600px 正方形の写真
- 頭の位置
※カメラに向って真正面に向いている
※顔を上げたり、うつむいたり、首を傾けたりしていない
※頭の高さや顔の大きさ(頭髪も含め頭上から顎の下まで測定)は、写真全体の50~69%を占めている
※目の高さ(写真の一番下から目の位置まで測定)は、写真の56~69%の間である - 薄い色の背景
※人物は、薄い色の背景の中央に写っている - 焦点
※焦点がはっきり合っている必要がある - 眼鏡不可
※眼鏡や他の顔を覆うものを身につけていない - 頭部の覆いや帽子不可
※宗教的、信仰上の理由による頭部の覆いや帽子は問題ないが、応募者の顔が鮮明に写っていなければならない。宗教的理由以外の民族または他のかぶりものを身につけることはできない。軍や航空会社等の帽子をかぶって撮影された写真も受理できない
細かいですよね。永住権に関わることなので当たり前と言えば当たり前ですが。
技術の仕様条件
次の技術仕様で作成されていなければなりません。
- フォーマット
画像ファイルはJPEGで保存 - 容量
画像容量は最大で240キロバイト(KB)まで - 解像度・比率
最小許容範囲は、高さ600×幅600ピクセルから1200×1200ピクセルまで
ピクセルは、正方形のアスペクト比(縦、横同寸)でなければならない - カラー濃度
24ビットカラー (カラー写真が必要。24ビット白黒や8ビット濃度は受理されない)
国務省のページ内の「START PHOTO TOOL」(赤枠内)で写真のチェックができるので、問題ないかチェックしてから応募してください。
応募とその後の流れ
続いて、応募の方法とその後の流れを見ていきましょう。
- グリーンカード抽選応募ページにアクセスし、下部の「Begin Entry」をクリック。
- 認証確認があるので、左の認証コードを入力し、「Submit」 をクリック。
- エントリーフォームの入力画面になるので、画面に沿って自分の情報を入力する。この時に準備した写真もあわせてアップします
※エントリーフォームの画面で右クリックし、「日本語に翻訳」を選択すると画面が日本語になるので、入力がしやすくなります。
応募が完了したら、当選を待ちましょう。当選発表は翌年の5月頃から国務省のサイトにて発表があるので、自分の認証番号(Confirmation Number)もしくは自身の誕生日を入力して確認してください。
- 国務省のサイトからインストラクションを受け取る
- オンライン申請書の提出
※ケンタッキー・コンシュラーセンター(KCC)が確認 - 必要書類の用意 (チェックリストは国務省のサイトのこのページを参照)
※KCCに送らないでください - KCCから面接日時の通知が届く(面接日の約1~2ヶ月前)
※詳細は国務省のサイトで確認してください - 健康診断の受診
※面接の前に、指定医療機関で健康診断を受けなければなりません。指定医療機関のリストはこちらをご覧ください。健康診断の結果は、開封せず面接時に持参しなければなりません。 - 写真および住所を明記したレターパックプラス封筒の準備
※背景白で6ヶ月以内に撮影された、同一のカラー写真2枚を面接日に提出してください。写真の規定については上記の写真規定の箇所をご覧ください。レターパックプラス封筒は全国の郵便局で購入することができます。2016年11月1日より、眼鏡を着用した写真は不可となりました - 面接注意事項の確認
※面接日にはガイドラインに従ってください。移民ビザ面接「よくある質問」をチェックしてください。ビザ面接の準備や、ビザが発給された後に知っておくべきことについて記載されています - ビザ面接
※必要書類は全て大使館・領事館に提出し、申請料金は大使館/領事館で支払います。書類は大使館には郵送せず、自身で持参してください。また、移民ビザ申請に関連して提出するすべての書類はご自身の控えとしてコピーをとっておくことを強くお勧めします - ビザが許可された場合、パスポートと移民ビザパケットは後日郵送
- ビザ期間内に渡米し、入国審査を受ける
- グリーンカードの受け取り先住所にグリーンカードが郵送される
いざ、文字にするとなかな大変ですね。でもこれでグリーンカードを取得できます。
最後に
グリーンカード応募プログラム継続を祈ります。是非2018年お願いします。興味がある方は対象期間に応募してみてください。運が良ければ、1発でグリーンカードが取得できるかもしれません。
さらなる詳細は、国務省のウェブサイト(英文)に記載があるので、ご確認ください。2017年対象の日本語の応募要綱はなかったので、2016年対象の日本語で記載された応募要綱を参考にしてください。基本的な内容は変わらないと思いますが、あくまで2016年対象なので、ご認識の上、参照ください。
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