【防水・防塵】対応だけどお風呂で使えない!それぞれレベルがある!


スマホやいろいろな製品で防水・防塵対応というのを耳にすると思います。しかしながら防水・防塵対応となっていても、お風呂やプール・海で気兼ねなく使えるという訳ではありません。

それは、防水・防塵対応にも状況に合わせどのレベルまで問題ないのかという性能を示す標準規格が各製品にあるためです。低いレベルの防水・防塵規格の製品でも防水・防塵と謳っている製品もあります。もちろん防水・防塵性能を示す標準規格の表記も示しているので、買う人を騙しているわけではありませんが、その意味が分かっていないと防水・防塵の文言のみをそのまま受け取って間違った使用をするかもしれません。

そういったことにならないためにも、具体的に

  1. 防水・防塵対応している製品がどういった表記で示されているのか
  2. 防水・防塵となっていてもその表記でどこまで防水・防塵できるのか

ということがわかるように、これらの防水・防塵の性能表記をチェックしていこうと思います。

防水・防塵の製品ってどう表記してる?

おそらく表記されているものを見かけていることも多いと思いますが、具体的にその表記がどういった意味かは、意外と知られていないかもしれません。

  • 防水・防塵の性能は、正確には保護等級を示す「IPコード」を使用して示しています

IPX□・IP□X・IP□□」(※「」には数字が入ります)といった表記を見かけることがありますね。これが防水・防塵の保護等級を示す「IPコード」です。

IPとは「Ingress Protection(侵入に対する保護)」の略称で、IEC(InterNational Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)によって製品の保護構造について防水・防塵の性能を等級に分類し、そのテスト方法と合わせて国際標準として規程しています。国際標準規格なので世界のどこの製品でも防水・防塵の性能は、IPコードで示されます。

ここで具体的に見ていきましょう。

出典 楽天

上の画像の赤枠部分に「IP68」と表記されていますよね。これは、IPは前に書いた「侵入に対する保護」という意味で、その次の1つ目の数字(6)が「防塵」、2つ目の数字(8)が「防水」の等級を意味しています。

つまり、この製品は「防塵等級6級・防水等級8級」を意味しています。防塵の最高等級が6級で、防水の最高等級が8級なので、どちらも最高ランクで防水・防塵の性能が非常に高い製品と言えます。

なので、製品の防水・防塵の性能を確認するときには、IPコードを探してそのあとに続く1つ目・2つ目の数字に着目してもらえれば、どれくらいの性能なのかが判断ができるようになります。

また、「IPX□・IP□X」といったように「X(エックス)」を使用する表記がありますが、これは省略する場合に使用されるので、「IP6X」の場合は防塵の性能が示されており、「IPX8」の場合は防水の性能が示されていると考えてもらえれば大丈夫です。

防水・防塵の性能の数字はどのレベルを示してる?

防水・防塵の性能の表記の仕方はわかったと思うんですが、それぞれの数字がどれくらいの防水・防塵できるレベルなのかを説明します。

防塵等級一覧(IP□X:7段階)

人体・固形物体に対する保護(防塵)の等級の規格として7段階あります。

等級 人体・固形物体に対する保護
保護の程度 テスト方法
0級 保護なし テストなし
1級 手の接近からの保護 直径50mm以上の固形物体(手など)が内部に侵入しない
2級 指の接近からの保護 直径12mm以上の固形物体(指など)が内部に侵入しない
3級 工具の先端からの保護 直径2.5mm以上の工具先端や固形物体が内部に侵入しない
4級 ワイヤーなどからの保護 直径1.0mm以上のワイヤーや固形物体が内部に侵入しない
5級 粉塵からの保護 機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の料の粉塵が内部に侵入しない
6級 完全な防塵構造 粉塵の侵入が完全に防護されている

防水等級一覧(IPX□:9段階)

水の侵入に対する保護(防水)の等級の規格として9段階あります。

等級 水の侵入に対する保護
保護の程度 テスト方法
0級 水の浸入に対して特には保護されていない テストなし
1級 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない 200mmの高さより3〜5mm/分の水滴、10分
2級 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより15°の範囲3〜5mm/分の水滴、10分
3級 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより60°の範囲10ℓ/分の放水、10分
4級 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない 300〜500mmの高さより全方向に10ℓ/分の放水、10分
5級 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に12.5ℓ/分・30kpaの噴流水、3分間
6級 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に100ℓ/分・100kpaの噴流水、3分間
7級 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない 水面下・15㎝〜1m、30分間
8級 水面下での使用が可能 メーカーと機器の使用者間の取り決めによる

これで、防水・防塵の性能のレベルが理解できたかと思います。先ほどの製品でいうと「IP68」なので、防水・防塵の性能としては、完全な防塵構造(6級)で水面下での使用が可能(8級)となります。完全防水・防塵の製品ですね。

標準的な保護構造の組合せ

製品に付される標準的な防水・防塵の性能の組み合わせを一覧化しています。防水・防塵の製品を購入した際には、まずどれかに該当すると思います。

等級 水の侵入に対する保護
0級 1級 2級 3級 4級 5級 6級 7級 8級
人体・固形物体に対する保護 0級 IP00 …… …… …… …… …… …… …… ……
1級 IP10 IP11 IP12 …… …… …… …… …… ……
2級 IP20 IP21 IP22 IP23 …… …… …… …… ……
3級 IP30 IP31 IP32 IP33 IP34 …… …… …… ……
4級 IP40 IP41 IP42 IP43 IP44 …… …… …… ……
5級 IP50 IP51 IP52 IP53 IP54 IP55 …… …… ……
6級 IP60 …… …… …… IP64 IP65 IP66 IP67 IP68

まず目にすることはないかと思いますが、製品によっては稀に「IP69K」というものがあります。これはドイツの規格で、高温・高圧水に対する保護規定です。「IP68」でも高温・高水圧にはもちろん対応していないので、防水・防塵の性能のレベルとしては最高といった感じです。

最後に

今まで知らなった人は、ご自身が持っている防水・防塵の製品をチェックしてみてください。どのくらいの防水・防塵の性能レベルかを知っておくことで間違いを防ぐことができます。それでは。

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